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#INTERVIEW 01 | 柿田 衛二 様
売上は順調に伸びてるけど、思ったほど利益が残らなくて、マーケティングとか仕組み化を色々やってたんですが、本当にこれでいいのかなって…。
特にここ数年、お客様のため従業員のためって一生懸命働くことがしんどくなってて…。
創業54年の洋菓子製造販売会社 二代目 / 柿田 衛二 様
洋菓子の製造販売会社を経営しています。創業54年になります。ケーキとかクッキーを製造販売しています。父が創業した会社になるんですが、職人として修行しながら、今から8年ほど前に父から事業を承継しました。
洋菓子の製造販売会社を経営しています。創業54年になります。ケーキとかクッキーを製造販売しています。父が創業した会社になるんですが、職人として修行しながら、今から8年ほど前に父から事業を承継しました。
事業承継してから8年で売上は2倍ぐらいに。
でも、思ったほど利益が残らなくて…
この業界って人件費とか材料費とかどんどん上がってきていて、客単価を上げていかないといけない。代替わりしてから8年で売上は2倍ぐらいは上げたんですけど、利益率はそんなに高くならなくて、これからは粗利率を上げていくような成長をしないと多分すごい苦しい時代になるんじゃないかなと思っていて、毎年粗利を成長させるにはどうしたらいいかなというのが課題でした。特に数年前から、売上高が1億5000万を超えてくると、人ばっかり必要になって、思ったほど利益率が良くならないというか、逆に人を雇う為に働かないといけないみたいな(笑)
それまでだったらもう今日はしんどいし店閉めようやって言えてたんですけど、だんだんだんだん人件費を確保しないといけない。売れてるけどそれだけ作らないといけない。何が自分の仕事で大事なのかが見えなくなってきてました。
お客様のため従業員のためって
一生懸命働くことがしんどくなってて…
特にここ最近思ったのが、自分が働いてて楽しくないと仕事じゃないんじゃないの?っていう。経営者としてやってて、お客様のためとか仕入れ業者のためとか従業員のために一生懸命やっても、自分が気持ちよくないとダメなんじゃないのかなと。逆にそれがしんどいなと思い始めてきて、今のビジネスの在り方ってちょっと違うんじゃないのかなって思い始めていました。
事業承継したばっかりの時って『あ~やっぱりお父さんの時の方が良かったよね』って言われるんじゃないかっていう不安があったので、『二代目さん頑張ってるよね』『二代目って羨ましよね』って言われるようなお店にしようと思ってがむしゃらにやってきたんで、働く目的が「父の時と比べてより良く」でした。でもその目的が、ある程度売上高が上がってきて達成できてきた時に、がむしゃらに働けなくなってる自分がいた。
作れば作るほど売れる状態…でも仕事が楽しくない。「何言ってんねん、こいつ」って言われるかもですけど…
さらに言えば、作れば作るだけ売れる状況になって、他のケーキ屋さんにしてみたら「何言ってんねんねや、こいつ」みたいなことかもしれないけど、自分の中では、製造のキャパもいっぱいになってきて、働く人のキャパもいっぱいになってきて、その中でスタッフたちを毎日、毎月、毎年、どうやって食べさせていこうっていう思考がどんどん大きくなってきたんで、それって本当に自分ががむしゃらにやってきた時の仕事へのモチベーションと一緒かなと思ったらちょっと違うかなって。なので、もうちょっと自分らしい生活があるんじゃないかって思って。
だから、もっと自分らしく、もっと店の体制をよくしていきたい。どうやったら今の自分の仕事も自分の生活もよくできるのかなって色々試してみてたんです。
マーケティングとか仕組み化は学んでたけど
何か大事なことが抜けてる気がして…
利益率を上げていくのが課題だったし、仕事が楽しくないのも忙しいからだから利益率を良くすれば解決するかなと思って、マーケティングや仕組み化については結構学んでて、ある程度形にはなってたんですけど…本当にこれでいいのかなって。
実際のところ、僕らもある程度イメージもビジョンもあるからこうやって売上も伸ばせてきてるんだと思うんですけど、いまいちしっくりきてないというか、自分の言葉になってないというか。何か大事なことが抜けてるような気がして…でもそれが何なのかが分からなかった。
もう一度自分を見つめ直す時間を取らなきゃいけないなと思っても、忙しくてその時間が取れてなかったのもあって。だったらもうその時間を作ったほうがいいなと。今自分が思ってることと一致するのかなと思ってこのセミナーに参加しました。
マーケティングの前段階の構築の仕方が分かった。信念がないから軸が決まらなかったんだなと。
信念をあぶり出す、掘り出すっていうところで、僕の場合は「まっすぐ」っていう言葉が出てきたんですけど、その「まっすぐ」っていう言葉が浮かんだときに、もうずっと長年詰まってた鼻がスーッと抜けたみたいな快感があったんです。それがハッキリしないと、マーケティングとか仕組み化とかスタッフ育成とか、すべての軸が決まらなかったと思います。
信念が見つかってまず一番変わっていくかなと思うのは、こういうお客さんに来て欲しいっていう発信としてすごい力強いのかなと感じる。自分の思ってること伝えたいことが分かりやすくなるのかなと。マーケティング戦略とか仕組み化の前段階の構築の仕方が分かって良かったです。
ミッションとか事業コンセプトも
自分が想ってる、信念のある言葉で伝えられる。
集客だけじゃなくて、顧客だったりスタッフだったり、大概の人にいろんな想いが伝わるなと。スタッフから見ても、うちの社長は何を軸にしてるか?何を大事にしてるのかが分かりやすくなるんじゃないかなと。その中で、じゃあどう考えればいいのか?って。そこがやっぱりチームとして大事なとこなんで。
例えば、僕らは美味しいケーキを作るのが1つの仕事ではあるんですけど、どうやったら美味しいケーキを作れるのかって考えたときに、嘘偽りなく「まっすぐ」に美味しいもの、材料だったり作り方だったり、隠したりせずに正直に作るってことが僕にとっては大事なことなので、そこを理解してもらいやすいんじゃないかなと。
今までは言葉数が多かったんですよね。ミッションとかビジョンとか事業コンセプトも作ってたけど、そこそこの文章量になってしまうんで、そういう大事なことを1つの言葉で伝えるって大事なのかなってずっと感じてて、、、それをどうやって伝えるのかなって。それが今では短く、分かりやすく、外さずっていうのでは信念があるかないかはやっぱり全然違うんじゃないのかなって思います。良かったです、ありがとうございます。