以前、友人の主催する講演会に参加させていただいた時のこと。
講師は、あの伝説の大阿闍梨 塩沼亮潤先生。
千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)というのを聞いた事があるかもしれません。
山中を1日48km、年間およそ120日、9年の歳月をかけ、1000日間歩き続ける。まさに荒行中の荒行。
病や怪我をしても、嵐の日でも、続けなくてはいけなく途中でやめれば
持っている短刀で自害しなくてはいけないというもの・・・それが終われば
食物、水を断ち、眠らず、横にならず、9日間、
堂にこもり真言を唱え続ける「四無行」
そして五穀と塩を断ち、
100日間に渡り護摩を焚き上げる「八千枚大護摩供」という修行を行うというもの・・・
いや普通に無理でしょ。と思いますが
これを20代の時に達成してしまったという。
戦後、この修行を最後までやり遂げた人はたったの2名のみ
(千日回峰行は2種類あるらしく、最も厳しい方の達成者は2名)
話の内容は、本当に無駄なものが排除されて、シンプルな言葉に集約させるものばかりでした。
公演終了後、たまたま質問できる時間があったので聞いてみました。
中谷:『経営者の役割とは何でしょうか?』
大阿闍梨:『それは2つだけ・・・・私も寺を営む同じ経営者として気をつけていることは』
1つは、何か大きな問題が起こった時は、前に出る
もう1つは働くスタッフが楽しく仕事ができる環境を作る
これだけですね。と。
とても腹に落ちました。もちろん2つ目の環境づくりには色々な要素が含まれていますので、
簡単ではないことは分かります。
ただ、考える要素が2つになったという意味ではとてもシンプルな思考だなと。
もちろんあなたが経営者であれば、感覚的にやっていたり、
色々な学びの中からやっていることも多いと思いますが、確かに成長している企業の経営者は、
これを見事に実行しているといえるなと。
もちろん経営者と言っても、
組織のマネージャーもその事業の経営者である訳だから全く同じことが言えます。
あなたはこの2つできていますか?大きな問題があった時に逃げていませんか?
P.S.
個人的に修行をしたかったので3日間だけお坊さんと同じ生活をした事がありますが、
あと1日続いたらギブアップしていたかもしれません(笑)
P.P.S.
大阿闍梨から学んだことはまた後日、ブログで発信していきます