「高層ビル理論を知っていますか?」

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「高層ビル理論を知っていますか?」

中谷 佳正

先日、やっぱりマーケティングのど真ん中は商品だという内容の
メッセージをお送りしたんですが、何でうちの商品は内容もいいし、いい商品なのに売れないのか?

いいものが売れるんじゃないの?
という疑問を返信していただいた方がいました。

おっしゃる通り。マーケティングのど真ん中は良い商品であることなのですが、
あなたはこんな話を聞いた事があるかもしれません。

日本で一番売れているコーヒーは?
コカコーラ社のジョージアなんですよね。理由は?
日本で一番自動販売機が多くて、販売網がしっかりしているからですね

日本で一番売れているハンバーガーは?
もちろんマクドナルド、どこに行っても一つの道路で3つくらい店舗がある時もある。

でもこの2つの商品は一番うまい商品なのか?
成分はしっかりしているのか?という話でここはほとんど全ての人がNOと
答えると思います。

あなたは、高層ビル理論というのを聞いた事があるでしょうか?

例えば、70階打建のビルと90階建てのビルがあったとして、その2つは
地上から見てもあまり高さが変わらないように見えるというもの。

その高さの違いが分かるのは、同じような高さから見ている人たちだけが
その20階の差が理解できて、圧倒的に90階建ての方がいいに決まっていると理解できる。

でもマーケットの一番大きい部分は、地面に立って見ている人たち。

そうなれば価格が安い、利便性が高い、知名度が高いなど
ものの価値が分からないけど、誰でも判断できる基準で購入を決める訳です。

もし、あなたの商品がこだわりが強く、本当に良い成分や良い価値のあるものだと思っているなら、
その90階付近で見ている人たちに売ればいいんじゃないかなと。

例えば、
あなたがプロテインを商品として扱っているなら、
大量にプロテインを飲み、いろいろ試しているボディビルダーや
実際にプロテインを扱っている店舗のオーナーなどを対象に販売すればいい訳です。

その違いがわからない人に売るのであれば、
マーケティングの戦略が必要になってくる。

でもそんな難しいこと言ってないで、あなたの商品の価値がわかる人に
先に売っちゃえば、出た利益で次の展開ができると思いませんか?

誰に売るのか?であなたの商品の価値が変わります。

いい商品であるということを一言で言ってしまうのは簡単ですが
誰にとってその商品がいいものなのかをしっかりと考える必要がある訳です。

最高のハンバーガーを求めている人には、マクドナルドは売れないですが
子育てをしていて忙しく、小腹が空いて自分と子供が食べても1000円ちょっとで
食べれるハンバーガーは、小腹が空いた人たちにとってはいい商品になりますね。

あなたの商品は誰にとって良い商品ですか?

P.S. もし、周りに適切な相談相手がいなければ、僕にあなたの事業の現状を教えてください。
何かお役に立てるかも知れません。

P.P.S. 久しぶりに長時間の運動をしたら体がバキバキ言っています・・・

この記事の書いた人

中谷 佳正

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